カテゴリー「俳句」の記事

2020.04.23

葱坊主とアゲハチョウ

     あちこちにふえし才女や葱坊主 藤田湘子

俳句でも詠まれるほどで、まさに葱坊主はその季語にあたる。
家庭菜園では春になってあちこちにとう立ちしたネギが花を咲かせているのが見受けられる。
もうこうなっては生産者は見向きもせず、次の季節の苗を植えてしまう。
最近になってその葱坊主が料理のレシピに取り入れられているとの情報を聞き、むやみやたらと捨てないほうがいいのかなと肝に銘じている。
今日、葱坊主を食べるか、それとも種をとるのか決めかねていたら、ひらひらと春風に乗って遊びに来た麗人がいた。
アゲハチョウが葱坊主に取り付いた。
この季節では、少し早い出現と思いながらも眼に焼き付けてみた。
その残像はこの日人に語らずには居れなかったのである。
Negibozu
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2019.01.15

笠井のだるま市

 明治24年の初市から続くだるま市は、先日の1月10日笠井の福来寺で多くの善男善女で賑った。
 折からこのころが最も寒い日とされ、当日振舞われた甘酒は大いに喜ばれていた。
 地元民にとってはこの日までが正月行事であり、翌日には各家の正月飾りが取り払われる。
 だるま市は観音様での祈祷だけでなく、例年参拝者を楽しませる催しも用意され、境内の建物内では地元の明治150年の歴史と文化を紹介し、屋外では3人の歌手によるライブがあった。
 小さな町のイベントはテレビの生中継でも放映され、一段と活気が溢れていた。

      初市やことばののしも添うて売る      松島十湖

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2018.03.31

散る桜

  開花したとの便りを聞いて、いつ行こうかと迷っているうちに1週間、遠目にも川堤の桜が見てとれる界隈にいて、やっと重い腰を上げる。
 途中、地元の俳人の菩提寺にさしかかると、寺の掲示板に目が留まった。

                散る桜残る桜も散る桜

 とある。註釈は書かれていない。
 地元の俳人の句かと調べてみると、良寛の辞世の句だ。
 なんにでも、たとえられる命のはかなさを詠んでいるようでもある。
 遠望する桜は近づくにつれ、少しずつ様子が違うのに気付く。
 折からの東風に吹かれて、既に散り桜となり、歩道に、道路にまで乗り出して舞っている。
 たった7日程度の時の経過は、桜の花びらの生涯をまざまざと見せつけてくれる。
 歩道に真新しく見える電話ボックスも、情報化の進歩によって、やがては消えていく運命なのだろうか。

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2018.02.01

赤銅色の月~皆既月食を再現

  名月をとってくれろと泣く子かな   一茶

 大空に煌煌と輝く満月をとってくれとせがむ児の心境は、無邪気でこの夜の撮影者の心にも共感するところがあった。
 1月31日の夜半から欠け始めた皆既月食は、いよいよ赤銅色に輝き地球の影に入っていく。
  月が地球に近づいて普段よりも大きく明るく見える満月が「スーパームーン」。
  一カ月に二度目の満月が「ブルームーン」。
  これに月が地球の影の中に完全に入り込んで赤黒く輝く皆既月食が重なるという天体ショーであった。
 天体の撮影には興味もなかったが、撮り始めてみて、ますます「泣く子」の境地である童心に還っていくのかしらと思う。
 5分間隔のインターバルタイマーで撮り始め、20数コマの画像は刻々と月の変化を残している。
 せっかくの機会なので浜松城と合成を試みることで、この日のスーパーブルーブラッドムーンを再現してみた。
 それにしても今日は雨、1日違いで素敵な月との出会いとなった。

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2017.09.30

雪の如しソバの花

 台風の影響が少なかったせいもあり、今年のソバは今が満開である。
 西の空に陽が傾き始めたころ、逆光でみるソバの花はまるで雪のようだ。
 かつて、この場所でソバを作り始めた時分には、この光景が、ある漢詩に当てはまると感動したことがあった。
 白居易の「村夜」である。
 当ブログでも紹介したので再掲してみよう。
 詩の中ではソバ畑は月夜である。
 併せて関係するブログ「そばの花」も紹介する。
        

                                         詠み方 

霜葉蒼蒼虫切切        霜葉は蒼蒼として虫切々

村南村北行人絶        村南村北 行人 絶ゆ

独出門前望野田        独り門前に出でて、野田を望めば

月明蕎麦花如雪        月明らかにして、蕎麦の花雪の如し

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2009.09.27

PHOTO吟行 宇連山

残暑厳しい9月下旬愛知県東三河の宇連山を目指した。

途中、瀧を見て句が読めればとの思いもあったが、山登りがきついとそんな余裕はなくなってしまう。

今回の駄作をご覧ください。

(山歩き参考:往復5時間、21,000歩、700Kcal

映りたる緑に緋鯉現われし

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はるかより線路の響き残暑かな

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又下り登れし道の女郎花

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小滝にしてかく静かなる山中

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2009.09.23

PHOTO吟行 本宮山

(PHOTO吟行)
本宮山
愛知県東三河の北方に聳える本宮山(標高789.2m)に登った。
今回は歩きながら句が読めるだろうか実体験をしてみようと思い立った。
天気予報では雨の予想だったが、幸いにして曇り空。時折、青空が見える。
参道に入り直登の道が続く。行き交う人も多く人気の山だと感じた。
往復3時間程度の行程だが、さてどんな句が読めたのか。以下に紹介します。
山歩きメモ:16136歩、494kcl

蛇穴に入りたるあとの彼岸花
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秋雨や祠に集ふ藁草履

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秋雨や漆黒の雲町隠す

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