カテゴリー「天浜線」の記事

2020.11.18

天浜線颯爽たり

 一日フリー切符を遠鉄の駅で買い求め、西鹿島線から天浜線に乗り換えて奥浜名湖を西回りするコースを選んだ。
 本日の目的地は金指と三ヶ日駅を中心に奥浜名湖を巡る。
 久々に乗る車両は新しく、車窓の風景は秋一色。
 金指駅は今回初めて降車して付近を散策する予定である。
 どんなところか心が浮き立ち、「まさか何にも見どころなし」なんてことになりませんように。
 駅を出ると左方に錆びついた高架水槽が眼にとまり、早速撮り始めた。
 これが有形文化財だと後から知ったが、幸先よし!。駅舎をそのまま北へ上がる。
 そこに旧街道と思しき碑が現れた。関所跡らしく、だが関所は気賀のはずだと首を傾げた。
 あんなこんなで駅周辺をぶらぶらし駅舎へ戻る。
 電車の待ち時間は散策のおかげで気にならず。次は三ヶ日駅を目指す。
 三ケ日の駅に着けば東回りの車両が颯爽とホームに入ってきた。
 これだけでも本日の旅は十分楽しめたのである。

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2019.03.06

梅のトンネル

 浜松市北区引佐町にある長楽寺から、さらに奥へ入ると梅のトンネルが見えてくる。
 この辺りは、かつて一面が梅林であったのではと思わせる山肌の一部のようである。
 今も残る階段状の梅のトンネルは、梅林の通路だったのではないだろうか。
 石の階段を上り切れば、眼下に春陽を浴びた奥浜名湖が望める丘だ。
 天浜線の線路の音も意外と近くに聞こえてくる。
 鶯の鳴き声や梅の香りに包まれ、しばらくじっと佇んでいると
 どこか似た光景が浮かんできた。
 唱歌「みかんの花咲く丘」の歌詞を思い出していた。
 この付近はみかんの産地でもある。
 周囲の山裾を見渡せば、延々とみかん畑が広がっている。
 懐かしい風景とともに、過ぎ去りし日々を想い安らぎのひとときとなった梅の丘でもあった。

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2016.09.25

二俣線―地元写真家の刊行物

 雨が続くとどうしても戸外での活動は敬遠しがちである。こんな時は図書館で本を探すのも楽しい。さまざまな発見がある。
 郷土資料と表示された戸棚を見ていたらその中に写真集も含まれていた。
 写真愛好家による自費出版かと手にとってみると、自分にも記憶に残る光景が写り込んでいる懐かしい鉄道の写真集であった。
 郷土資料に残る「二俣線の詩 村木勝義写真集」は、昭和46年SLが廃止されるまで撮り続けた地元写真家の写真集である。
 平成13年に静岡新聞社の協力を得て最初の「二俣線の詩」が発行され、第2作目が平成15年、第3作目は平成23年に「二俣線の詩Ⅲ」が刊行された。
 著者は同書の中で「その時一緒に移しこんであるまわりの風景もまた大変貴重なものとなってしまった。」という。
 確かに今ではマンション、工場などが立ち並び沿線の風景も変わってしまった。この変貌ぶりは過ぎ去った歳月の重みを感じさせている。
 同書はモノクロの鉄道写真だが、地域の鉄道の歴史を後世に残すうえでは貴重な写真集である。

  Futamatsen02m

Futamatsen01m

 

※国鉄二俣線は現在第3セクターの天竜浜名湖鉄道(天浜線)に引き継がれている。


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2014.11.25

線路が光っていた  第2楽章

 孫が生まれたのは三年前、桜が散り始めたころだった
 カメラを新規購入したのは、生まれてくる子を撮りたい一心だった
 早速試写に行った場所は電車の無人駅である天浜線宮口駅
 折から春雨が降るあいにくの空模様
 ホームの桜は雨にもかかわらず、一段と色を増し光を作り出していた
 生まれてくる子が女の子だったら…小学生になればあんな感じかな
 線路に光はなかった

Miyagutisakura
(DATA)  Leica M9 F3.4 1/1000 ISO160
Miyagutissakura02                                     (DATA) Leica M9 F3.4  1/500 ISO160

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2014.11.21

線路が光っていた

 晩秋の陽が傾き始めるころは周囲が黄昏色に染まり始める
 足元には枯葉のすれ合う音、耳元には踏切板に乗りかかった車両の単調な音が響く
 天浜線宮口駅付近は俄かに学生の自転車の乗り入れで賑やかになった
 学生たちが駅舎の自転車置き場に飛び込むと早足に改札を抜けてくる
 夕日を受けて線路が光っている
 それまで静寂を保っていた無人駅が、まるで息を吹き替えしたようだ
Miyaguchieki02
(DATA)  NIKON COOLPIXA    F4.5 1/200  ISO200


Miyaguchieki
NIKON COOLPIXA   F5.6  1/250  ISO100

 

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2010.12.28

ユリカモメの駅

天竜浜名湖線の浜名湖佐久米駅。
ユリカモメが飛来し毎冬の天浜線風物詩となっている。
久しぶりにこの駅を訪ね列車の到着を待った。Kiga06
鳥たちは線路の上で餌付けを待つ。
電車は30分に1本程度のローカル線だ。Kiga04
乗客も決して多くはない。
この駅を賑やかにしてくれるのはユリカモメたちだ。Kiga05 冬空にひときわ眼についたのは白い雲とカモメだった。

 

 

 

…近々と翔び蛇の目のゆりかもめ(川合玉枝)…Kiga07_2

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