ひとが気にしないところに宝あり・・・トイレの窓からみた小風景
遠く離れた土地での撮影会は順調でだいたいモデルさんに撮らされてしまいます。ポーズのつけ方、顔の表情など申し分ありません。ですからシャッターはいくらでも切ってしまいます。フィルムカメラだったら後の現像代が馬鹿にならない。振り返って見ると、ニコパチ写真ばかりで作品とよばれるものなんてありません。講師を囲んでの反省会では、講師自らが語る本日のスナップショットの傑作は、なんと、便所の小窓から見た小風景。「先生、便所にまでカメラ持っていくんですか。」「どこにシャッターチャンスが潜んでいるかわからんからね。本人の心がけひとつ。」とのこと。後からその風景をのぞきに行った。なるほどね窓枠がうまくフレームになっている。網戸が風景をソフトに演出している。でもこれだけでは・・・
いったい、ここになにがあったのか。後日、カメラ雑誌で先生の作品を見る機会がありました。ありましたよ、このときの写真が。見事に夏の風情を演出した、主役の昆虫が網戸にとまっていたのでした。
| 固定リンク | 0 | コメント (0) | トラックバック (0)